日常と夢

日常と夢

今日見た夢2

今日はもう一つ夢を見た。

大学時代、私がいた研究室に出入りしていた業者さんは、その会社のほぼ全ての業務を社長一人でしていた。
その理由は、社員が社長しかいなかったからだ。
しかし、理由がどうであれ、一人で会社を切り盛りできるような、バイタリティがすごい人だったのだろうと思う。
私は、その社長はすごい人だと感じながら、自分とは人種が違うと思っていた。

以下、夢。あまりおぼえていない。

大学の研究室時代、社長に、夜にでかけないかと誘われる。
ただし、研究室の様子も、夢の世界観も、現実のものとは違い、どこか近未来的で、黒光りするデザインになっている。
私は、なんとなく誘いを受けることにする。
どうやら、これまでにも何回か誘われているらしい。
断るのがめんどくさくなったのと、気晴らしをしたい気持ちがあった。
私は、何回も誘うのは(社長だからな)と思った。

夜、どこに行くのかと思ったら、愛車のベンツ(?)で社長のマンションに連れていかれた。
零細企業の社長だと思っていたが、マンション一棟を、丸ごと社長が持っているらしい。
一階が会社のオフィスになっていて、上の階は社長が自由に使っているらしい。
ビルの構造は、新しい歌舞伎座に似ている。一階のオフィスが張り出すように作られていて、オフィスの背面に高層タワーがくっついている。ビルの全体が黒く、剣のように光っていた。
ここで何をするのかと思ったら、オフィスで勉強会をするので、一緒に参加しないかと言う。
なんだそんなことか、と思って会社の中に入る。
会社の中には、社員がたくさんいた。
みんな若い男で、高そうな黒いスーツを着ている。照明はシャンデリアのようにガラスがキラキラしていて、オレンジ色の光が眩しい。
その他は、デスクがあり、整然としていて、普通の事務所の様子だが、行き来する若い社員の印象から、なんだかホストクラブに来たような気がした。
もう零細企業ではなくなり、かなり大きな会社になったようだった。
勉強会は、晩餐会でもするような大きな机に、社員と並んで座り、何事もなく終わった。取り扱っている物品の特徴などの話だったと思う。
勉強会の後、社長がご飯に行こうと言うので一緒に行くことにした。近くの居酒屋だった。
居酒屋で飲み始めて、しばらくした頃、社長が口説き始めてきた。しかし私はそんな気はないと断る。社長は結構しつこい。私は(社長だからな)と思った。
口説きだされてから、初めて社長の顔をきちんと見た。現実の社長はただの中年の営業サラリーマン風だが、夢の中の社長は、茶髪だし、髪型も長めで毛先がはねていて、どうみてもチャラかった。少し若返った気もするが、若作りをしているだけに見える。
私は口説かれるのが嫌になり、同じ居酒屋の別の席に移動する。社長が後を追ってきたので、そこでまた口説き出される。
私はまた席を変えた。三度目のその席にも社長はついてきたが、私がなびかないとわかると、憤った様子で、居酒屋のカラオケで歌を歌い出した。
私はしつこく誘う社長に苛立ってはいたが、それより腹が立ったのは、社長が歌い出した曲が、私のカラオケの十八番だったことだ。(ドリカムか何かだと思う)
社長もその曲を歌えてはいるが、絶対に私のほうがうまく歌えるのだ。
私は怒りのあまり、曲が二番にならないうちに、急いでもう一つのマイクを手にとって、社長の正面に立って言った。「私の方がうまく歌える!」
社長も「じゃあ歌ってみれば」って顔をした。
私は(ああ、歌ってやるさ)と思った。
だが、いざ歌うと、声が掠れて上手く歌えない。
私は愕然として(そうだ、(現実でも)最近声が掠れてたんだった。うたえない。)「やばい」って顔をした。
社長の顔を見ると、無表情で、何を考えているかわからないが、「自分で言うほど上手くない」と思っていることだけは確かだった。
私は声を出そうとして、でも上手く出せず、周りの音が聞こえなくなって、前に屈みながら、社長の顔も視界もぼやけていって
目が覚めた。